Homestay
ホームステイのしおり ホームステイをご利用になる方々に、より快適に、より楽しくホームステイをしていただくための「心得」です。 ホームステイ先が提供するもの
1、1日3回の食事。 ・朝食はシリアルやトーストなどご自分で用意して食べるのがカナダの「常識」です。 ・昼食はステイ先によって、サンドイッチ・ジュース・フルーツを用意してくれるところもあれば、 自分で食材を使って作るステイ先も「普通」にあります。「生」のにんじんやブロッコリーがあることも「普通」にあります。 ・夕食はカナダでは5時、6時にとるのが「普通」です。それより遅いステイ先もあります。 ピザやフライドチキン、もしかしてハンバーガーを買ってきての夕食も「普通」にあったりします。 2、個室 (勉強机、いす、勉強用ライト、ベッド等の寝具、服かけ等のクローゼット) 3、バス・トイレ (共用だったり、学生専用だったりステイ先によってことなります) 4、バスやスカイトレイン等の駅までの道案内 こうしたものが皆さんに提供されなければならないものです。言い換えればそれらの項目が提供されていれば、ホストにそれ以上の要求をすることはできません。 ステイ先によってはホストの「善意」や「心遣い」によって、 1、 部屋でインターネットが使える 2、 部屋にテレビや電話がある 3、 専用のバス・トイレがある の備わっているところもあります。 しかし、これらはホームステイ先が「義務」として提供しなければならないものではありません。 上記の「付帯的」設備があれば「感謝」すべきもので「要求」すべきものではない、ということを承知しておいてください。 ホストと皆さんの関係
ホームステイをしている皆さんはステイ費としてお金をホストに支払っています。 「お金を払っているんだから」と言う気持ちにどうしてもなります。そこにホストと皆さんの関係が崩れる原因があります。 「お金を払っているんだから」という気持ちがあると、「何でもかんでもファミリーがするのが当然」という「横柄」(おうへい)な気持ちもわいてこないとも限りません。 ホスト側にしてみると、皆さんは、ホストから見れば全くの他人、前に会ったこともなければ、どんな素性かもしらない、もしかしたら悪人かもしれない、悪く言えば、どこの馬の骨ともわからない状態で、皆さんの身元調査をするわけでもなく、ただ、ただ「信用」し、家のカギを渡し、「無防備」な子供や家族といっしょに家の中に居させてくれているのです。 ましてや皆さんはユースホステル等の安宿よりも安く、個室でしかも3食付で生活させてもらっているのですから、その点は十分こころして、ホストとの関係を保ってください。 ホストファミリーは「召使」ではありません。 お風呂って? ご存知のように、カナダでは日本のようなお風呂ではなく、シャワーが「普通」です。 バスタブにお湯を張って入ることもほとんどしません。それが「普通」です。 またシャワーを使う時間も15分程度に制限されているのも「普通」です。日本と異なってお湯はタンクにためて使うようになっていて、30分もシャワーでお湯を使ったら家中で使うお湯がなくなってしまいます。 「意地悪」や「ケチ」で時間制限をしているのではありません。 シャンプーやタオルは「ケチらないで」日本から持参してください。特にシャンプーはカナダものはパサパサになりますので注意してください。 洗 濯 選択は週に1回するのがカナダでは「普通」です。乾燥機にかけますので縮むのも「普通」に起こります。 下着類は1週間分を持って来てください。 ホストが洗濯をしてくれるところもあれば、自分でするところもあります。洗剤は用意されています。 電 話 使う時には一声かけて使いましょう。市内通話は無料です。日本にかけるときは「テレカ」を使ってください。 夜9時以降はかけるのも、かかってくるのも控えてください。カナダで9時以降は就寝タイムとなります。ホストファミリーがそれぞれのプライベートな時間を楽しんでいますので電話はご法度です。 「土日などの休みに自分をあちこちに連れてくれるステイ先がいい」という希望をお持ちの方がおられます。 ホームステイの門限・ステイ延長・退去 帰宅が遅くなる時は電話をいれることは「常識」とお考えください。 また退去する際、今日の明日にホームステイを出る、というのはダメです。 最低2週間前には延長するのか、退去するのかをホストやアブロードにお知らせください。 急に出るのが決まった、というのは受け入れられません。 ホームステイを楽しく過ごす秘訣 カナダは日本ではありません。言葉も違えば、文化も違います。???と思ったら一人で悩んでいることなくアブロードのスタッフに相談してください。「なーんだ」と簡単に解決することがほとんどです。 「積極性」 これがないと部屋に閉じこもりがちになります。文化や言葉の違う国に来たのですから、日本と違って当たり前です。「カナダではこうするんだ〜」と受け入れる気持ちが大切です。新しい「発見」、日本では体験できないことがたくさんあるはずです。そうした積極的な気持ちがホストファミリーにも伝わり、ファミリーの一員として受け入れらていくのです。 「日本語を勉強に来る他国の人とカナダにいる皆さんは同じです。」 こうしてファミリーと会話を楽しむようにしてください。 「ファミリーが会話をしてくれない」と苦情を言う方がおられます。そうした方々は「ファミリーが話してくれる」ものだと思っています。違います。あなた方から話すべき「話題」を提供するのです。それがない限り、いつまでたっても「気味の悪い日本人」のままで、ホストもあなたも「不幸」です。 「今日はこんな経験をしたが、それはカナダでは当たり前なのか」「バスが電気で動いていて驚いた」とか新鮮な驚きが「話題」となるのです。 ステイ先に小学生がいれば英語の上達のチャンスです。こどもに日本の昔話、例えば「桃太郎」とか「浦島太郎」の物語を聞かせてあげましょう。日本を出る前に本屋さんに行けば英語で書かれた桃太郎があります。それを買ってくればいいですね。 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/7211/ で「無料」でゲットできますので利用してみてください。 違う国、違う文化、違う言葉ということを謙虚に受け止め、お互いを尊重してホームステイをしてください。 一番の元凶は「お金を払っている」という気持ちです。それがある限りはスムーズな人間関係もできません。心遣いをもって接し、家族の一員として、ホームステイを楽しんでください。 |